2024/09/12

サイトのウェブアクセシビリティを高めるための重要なプロセス

マーケティング
サイトのウェブアクセシビリティを高めるための重要なプロセス

2024年4月の障害者差別解消法改正により、Webサイト上でも合理的配慮や環境整備を行うためのウェブアクセシビリティ対応を検討する企業が増えています。ですが、実際に対応を検討するにあたり「何から始めればよいのだろう?」と思われる方も多いようです。
そこで本コラムでは、サイトのウェブアクセシビリティ対応を進めるための基本的なプロセスについてご紹介します。必要な手順を押さえて、改めて自社サイトに必要な対応を検討してみましょう。

ウェブアクセシビリティ対応の基本プロセス

ウェブアクセシビリティの一般的な規格であるJIS X 8341-3(規格名称「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第3部:ウェブコンテンツ」)に沿ってサイトのウェブアクセシビリティを高めていく際には、基盤委員会が推奨する下記のプロセスを実施する必要があります。

  1. ウェブアクセシビリティ方針の策定と公開
    ウェブアクセシビリティ対応をサイトのどの部分を対象に、JIS規格のどのレベルに適合して行うのかを策定し、サイト内で公開します。例外事項や対応外とするページやコンテンツがある場合、あらかじめ明記しておきます。
  2. アクセシブルなウェブコンテンツの制作
    1で策定した目標に合わせ、自社サイトの改修やリニューアルを行います。
  3. 試験の実施と結果の公開
    2で改修やリニューアルを行ったサイトに対して適合試験を行い、試験結果を1の方針と同様にサイト内で公開します。

これらの流れは1~3の順番になっているものの、自社サイトの現状がわからなければどのレベルを目標とすべきか定めるのが難しい、目標が決まっていなければ改修やリニューアルに踏み切ることはできない、など常に前工程の結果を受けて対応を進めていくことになります。また、2の工程でアクセシブルなウェブサイトを構築したとしても、その後の運用や更新によりアクセシブルな状態を保つことができないケースもあります。
そのため、このプロセスは1~3の流れを一巡しただけで完結するわけではなく、常にアクセシビリティを意識し続けながらサイト運用を行っていくことになります。

※【参考】アクセシビリティとは | ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)

以上のように、ウェブアクセシビリティ、ウェブアクセシビリティ対応と一口に言っても一朝一夕に進められるものではありません。対応を進めようとする際には、自社サイトの現状や運用方針とも照らし合わせながら検討することが必要です。
また、試験結果を公表できる適合試験には該当しないものの、Web上のツールや機能で自社サイトのアクセシビリティ対応状況を簡易的にチェックできるものもあります。これから自社サイトのウェブアクセシビリティ対応を検討するという方は、目標検討のためにこれらのツールを利用してみることもおすすめです。
ぜひ、まずは自社サイトにどんな課題があるのかチェックしてみてはいかがでしょうか?その上で、自社の対応方針や目標について検討してみましょう。

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